「前半まではよかったが、後半は日曜日の朝8時のアニメかと思った」バケモノの子 MOCHIMOCHIさんの映画レビュー(感想・評価)
前半まではよかったが、後半は日曜日の朝8時のアニメかと思った
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初めて見る細田守監督の作品としてバケモノの子を選んだ。
前半、つまり人間世界に蓮が行き来できるようになるまでは純粋に楽しむことができた。きゅうたろうがくまてつと徐々に心を通わせる表現の仕方もとても雰囲気が良かった。特に、様々な神に会いに行く場面はバケモノの子の世界観に一気に引き込まれた。綺麗な絵と好きになずはいられないキャラクター達はこれが細田守の世界観なのかと私に思わせた。しかし、後半は突然のヒロインの登場、きゅうたろうが勉強を始めだすのなどの急展開が今までつくられた”バケモノ”の世界観を悪い意味でかき消してしまった。また、映画のテンポが爽快とは言い難い。後半に突入してから後何分だろうとググってしまった。そして、クライマックスになったところで人の心の闇というセンシティブな題材を使っているにもかかわらず、アクションの場面が多く、キャラクターの心情をまったく表現できてなかったと思う。何が起きたかという情報のみが淡々とスクリーンに流されて心に響くというシーンはなかったように思える。情報よりも言葉にはできない感情をもっと大事にして欲しいと思った。惜しい映画だと思う。
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伊藤開司さんのコメント
2018年5月15日
レビューはとても共感が持てますが、主人公の名前は「きゅうたろう」ではなく「きゅうた」です。
主人公の名前を間違えるぐらいにしか映画を観れないんでしたら、レビューは控えた方が賢明かと、、、