「4.1」バケモノの子 onakaさんの映画レビュー(感想・評価)
4.1
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次々に予想できない展開があって楽しめた。なんかどんどん出来事が起こったけど、置いてきぼりを食らうことなく、退屈しなかった。あの人が人間ってことは想像ついたけど。
日本のアニメの文化の良さが十分に表されていたと思うけど、最後の人間界でクジラみたいなやつと戦うところはあまり好きじゃなかった。ぼくの好きじゃない感じで、アニメの気持ち悪さが少し出てた。でも終始グラフィックはとても綺麗で、ほぼ全てのシーンが絵になっていた。
あと、最後の熊徹が心の剣になってから、心の中で話してたけど、あそこは黙って欲しかった。何も喋らずにきゅうた自身が悟ればいいと思った。なんか終わり方が説明がましくて嫌いだった。
でも憎しみから人間が暴走するのは普遍のテーマだと思う。アナキンも憎しみから暗黒面に堕ちたんだしね。
この映画のテーマは絆とかそんなところだと思うけど、ぼくは性悪説について考えさせられた。
人間は傲慢、怠惰、嫉妬、憎悪、などなど自然にこう言った感情を持つのは普通。そういうことを踏まえた上で、自分の美意識の元に行動するのが人間が持つ理性であり、そういった葛藤の中で、純粋でありたいと努力する人は美しい。
最後に、あの豚の花のお坊さんみたいなバケモノがリリー・フランキーに似すぎて笑った。
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