「男の子から男へ」バケモノの子 harukitaさんの映画レビュー(感想・評価)
男の子から男へ
本作を観ながら思ったのは、なんか西遊記っぽくもあるし、ジャッキー・チェンの映画みたいでもあるなと…。
特に前半はジャッキー・チェンの映画みたいだし、九太が各地旅する様はもろに西遊記だ。
あと、習いたいのに教えてくれないとか、意味は自分で見つけるとか、口が悪いところなんかは、職人の世界っぽいなぁと感じたりもしました。
男の子って、社会に出てから先輩や同僚たちと接していくうちに、今まで付き合ってきた友達とはまた違った、いろんな価値観を持った人を目の当たりにして、それぞれの立場の違いなども考慮しつつ、良くも悪くも影響を受け合って成長していくものなのかなと思う。
その中で自分の生きる道で必要なことを自ら学ぼうと考える。
どういう人と出逢い、どう接しられたか、自分がどう選択して来たかによって、九太にもなるし一郎彦になってしまう。彼らは紙一重だ。
私にもクマテツのような社会に出てから世話になり多大な影響を受けた人がいました。その方が亡くなった今でもその方は私の心で生き続けています。
姿は消えても心に生き続ける。
本作でも描かれていました。
さすがに細田監督の作品はディテールが気になって作品に集中出来ないなんてことはありませんね。
渋谷の街のリアリティとかスゴいですよね!
声優陣も素晴らしいメンツを揃えて、スゴい顔ぶれだなと感心しました。
クマテツと九太のようにケンカしても最後は心のふれあいが大切なのかな?
言いたいことを言い合えるってことも大切な要素かも知れませんね。
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