「世間は怖いが、作品は酷いぞ。」あん 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
世間は怖いが、作品は酷いぞ。
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河瀬監督は素人を使う作品を多く制作するのに、今回は樹木希林の孫の み。 作品の前半は、どら焼き屋が繁盛していく過程を描くのが予想は出来る。 そして、後半は、えっっっっっっっ、徳江さんハンセン病だった?河瀬監 督様その展開は どうだろう?『砂の器』じゃあるまいし、私の頭の中で「宿命」が鳴り響 く。ハンセン病で 苦しんできた、世間から虐げられてきた方への描き方は、あの写真集1冊 のみで良かったの だろうか。ハンセン(ライ)病の方々はどう思われただろうか。ここは、 慎重に描くべき。 徳江さんが、毎朝5時来るというが、どうやって来るの?冒頭近く描いて いたようにまさか 施設から歩いてきているわけ?なぞの三つ編み中学生「ワカナ」の作品へ の登場に違和感もあった。 風景描写があまりにも多すぎる。人間の心情を投影しいているのだろう か。私には判りません でした。徳江が50年「餡」を作り続けたって何処で?どうして千太郎の所 に来たの?徳江の 千太郎への手紙の文章が上手すぎませんか。私は此処は号泣でしたが。 最後の場面、千太郎は「どら焼き売り」を何年続けるの?終りは、しっか り着地点を明確にして 欲しかった。 河瀬映画としては良かったですが、河瀬作品としては全然ダメ。
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