「やっと観ました。」あん marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)
やっと観ました。
もう2年近くになるんですね、樹木希林さんが亡くなってから。市原悦子さんも昨年初めころでしたっけ?!
本当にいい女優さんを失いましたね、日本映画界は。
追悼上映として映画館で再上映された際、不覚にも何か見たい映画と重なって見落としてましたし、できることなら映画館で、と思ってましたがそれが逆に災いしてTV放映もスルーしてしまいやっとVODで観ることができました。
「店長さん、美味しい時は笑うんですよ!」店長とともに涙してしまいました。
徳江さん(樹木希林さん)のセリフ
「私たちはこの世を見るために、聞くために生まれてきた。だとすれば、何かになれなくても、私たちには生きる意味があるのよ」深い言葉です。
ここ最近の自粛警察ではないですが、人間の中に巣食う黒い心、
どら焼き屋の経営者の奥さん(浅田美代子さん)が発する「よく知らないけど、らいらしいわよ」のような何気なく出てくる偏見や差別が今のご時世においてとても胸が痛み考えさせられます。
感動とはまた違った感覚ですが心震えるような素敵な映画でした。
色々と深い想いはありますが、何しろ樹木希林さん、永瀬正敏さんが役柄ではなくそのままのドキュメントのごとく感じてきました。
それくらいお二人の演技が素晴らしいということの証明なんでしょうね。
『日日是好日』でも淡々と進むお話の流れに逆に感銘を受けたこと思い出しました。
なんだかすさんだ心持ちになりがちな今日この頃、多くの方に観てほしいと心から思いました。
コメントありがとうございます。
昔は変わった女優さんだなぁ、って思ってましたが自分自身も歳を重ねるにつれ素晴らしい女優さんだったと今更ながら思います。もっともっと観たかったです。
marimariパパさん 共感を ありがとうございますm(__)m!
徳江さんの人間は何の為に生まれて来たのか…という言葉は 深くて、そして 全ての人々への優しさに溢れる言葉ですね。何かになれなくても 私達は生まれる意味があるって、…泣けます。ドリアン助川さんて素敵な方ですね。