皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇のレビュー・感想・評価
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メキシコ麻薬戦争
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6年間で12万人も亡くなったというメキシコ麻薬戦争。
その凄惨さ、カルテルの暴力性が描かれており、巻き込まれていく人々の悲哀、悲劇が胸に残る作品でした。
主に警察官と、ナルココリードのミュージシャンに密着し作品は進みます。
主な舞台は、
メキシコとアメリカの国境フアレス。
警察官の目から見たフアレスの街。
日々相次ぐ殺人。死んでいく同僚。不安がる家族。よくならない治安。
97%の事件は操作がされないという事実。
方や、作曲家としてのメキシコ。
人々に受け入れる悪党賛美のナルココリード。良い曲の為にカルテル賛美の曲を作り時代の波に乗る人。それを支持する人。
結局は対岸の火事としか思わない人々。
これらが現場の人の目線で描かれており、本とは違ったリアリティを感じました。
ただ、欲を言えば政府サイドの意見や対応。メキシコは?、アメリカは?。
そうした取り締まる側の目線や掘り下げがもう少し欲しかったですね。
メキシコ麻薬戦争とはなんであるのか。
その一端を、映像として見せてくれているのだと感じました。
かなりグロテスクなシーンもあり
その点は注意。
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