劇場公開日 2015年8月8日

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「断固0をつけたい。」日本のいちばん長い日 Jyuemonさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0断固0をつけたい。

2020年10月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館、TV地上波

単純

寝られる

この映画に平然と5を出す人たちの論を読んで断然投稿する気になった。
監督 原田眞人
原作 半藤一利
脚本 原田眞人
この原田の筆致は、読売新聞社編「昭和史の天皇」などで底本になっている藤田尚徳らの回想記をさらにご都合でファンタジーまじりのプロパガンダをやらかしているのが透けてくる。フダツキの敗戦利得者幇助史観の宣撫屋だとしか思えない。
この映画の描写流儀であるならば、前戦争指導首班の東條英機らが宮城占拠事件の首謀者を扇情したかのようなメタファーで観客を撹乱させて平然と顧みない。そんな史実も歴史検証もなしにやれる原田は下品な歴史改ざん屋だとしか思えない。
岡本喜八監督による1967年版(製作・配給東宝)を中学生で見た時の印象は、何がなんだか分からないものの真面目くさって正論ぶって弁じている米内光政を演じる山村聡のもったいぶった雰囲気に胡散臭いものを直截感じたものだ。観客も戦争体験者たちで出演者も戦時体験者。どのように演じ込んでいても匂い立つものが自ずと語るところがあった。 畑中健二少佐(軍事課員) を演じた 黒沢年男の逆上ぶりはむしろそのありえなさが観客の心象と勁く結ばれていた気すらしたのである。伯父はなぜ南方戦線で餓死せねばならなかったのか。海軍が離島に送り込み食糧も届けず戦線構築も果たせず飢餓の過中で戦病死させられた憤りを抱えている親族の思いからすれば、当時現在でいえば畑中少佐もっとやれ!だったのである。
こんなエセ映画屋のプロパガンダ映画に高評価つけているサブカルチャー脳な現役世代にはつくづく失望するほかない。☆ひとつもだしたくない思いである。

Jyuemon
かにみそかにみそさんのコメント
2020年10月11日

宮城事件の兵士の生き残りが書いたのかと思いました。

かにみそかにみそ