「生き方を選択できるありがたさ。」日本のいちばん長い日 ピロリさんの映画レビュー(感想・評価)
生き方を選択できるありがたさ。
多少の予備知識はあった方がいいかもしれませんが、そんなに近代史に詳しくない自分でもストーリーに入ることができました。今のような時代だからこそ、観るべき作品なのではないでしょうか。また、個人的には組織による意思決定の難しさを理解できる大人向けかとも感じました。もちろん国民全体の将来がかかった大事な局面を身近な場面と並べるわけではありませんが。全体としては終戦間際の日本の中心を卑下し過ぎることなく、美化し過ぎることなく描いている良作だと思います。また、時々鳴り響く戦闘機のエンジン音は作品に緊張感を与える役割を果たしており、緩慢になりがちな画面によいアクセントを加えています。
月並みな表現ではありますがどんな時代、状況であれ誰にでも家族があり、子供や孫を想う気持ちは同じであり、平和な時代に生きる私達はもっと一生懸命に生きなくてはならないと思わせてくれました。映画を観る前に少し悩んでいた自分を恥ずかしく思いました。
自分がやりたいと思ったことを自由に選択できる日本の現代にありがたさを感じつつ、少しでも日本の子供達が住みやすい国になるよう、明日からまた頑張りたいと思いました。どうもありがとうございます。
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