「少し詰め込み過ぎた感じが。」日本のいちばん長い日 紅山那葉さんの映画レビュー(感想・評価)
少し詰め込み過ぎた感じが。
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観る前に多少の予備知識を要する(鈴木首相・阿南陸相の2人についてくらいは知っておくと大分スムーズに入ってくると思う)が、久々の骨太なドキュメンタリー作品だった。
前半の御前会議や終戦に至る構成は素晴らしく、下手なドキュメンタリーなど足元にも及ばないような緊張感を醸し出していた。
日本が周囲の米ソから否応なしに追い詰められていくの過程を戦闘場面なしに見事に表現しており、当時の日本がギリギリの所で終戦の決断を下し(せ?)たのかという事が画面を通してよくわかる。
それだけに、後半のクーデターの残念な出来は勿体ない。
この人は事実を事実以上の出来事として見せないように苦慮したのだろうが、後半戦のクーデターはただただ粛々と事が進んでいくだけで緊迫感も少ない。
あと、場所柄と時間の影響もあるのであろうが、全体的に画面が暗すぎてどこで何が起きているのかがイマイチ不明瞭だったのも緊迫感を削ぐ要因だったのかも。
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