「思想信念の暴走」日本のいちばん長い日 ゆるさんの映画レビュー(感想・評価)
思想信念の暴走
立場、思想は違えど日本を思う人々の決意を写した作品。
日本国という誇り、それを国民と見るか戦いざまに見るかが立場により明確に異なります。
国民ありきに生き続けることを、
希望ととるか恥ととるか。
共感するかは置いておいて、どちらの立場の感情も慮ることができ、切なさがあります。
また、それら対立する考えの間に立たされる立場の苦しさが、
役所広司の演技を以ってまざまざと描かれています。
誰かを悪者せしめることで過去を収めがちですが、
誰もが悪者にはなりえないことを実感させられます。
平和な現代に生きているからこそ、
胸を締め付けられるような想いでした。
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