怒りのレビュー・感想・評価
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「信じる」とは
人を信じるって難しい。この情報化社会だからこそいろんな情報が錯綜してしまい、信じたくても、信じているつもりでも、うまくいかないことがある。
予告編を見たときからずっと公開を楽しみにしていました。吉田修一の原作だしいい監督だし演技派揃いだし、外れはないと思い期待しながら見ました。
物語がどう繋がっていくのかハラハラしていましたが、とにかく切ない。この一言に尽きる。涙無しでは見られない。全員の感情が丁寧に丁寧に、描かれていたので、物語に入り込みすぎてしまい、みんな幸せになってほしいと心の底から思いました。素晴らしい映画でした。ここ数年で観た映画ダントツNo. 1!!!
あと3回は観ます!!!!本当に素晴らしい!!!!
現代社会のコラージュ映画
世相を反映していて、ある意味パロディーと感じる部分もあるし、大部分において社会の問題提起みたいな面を感じることができた。
とはいえ何かこの社会について真剣に考えようとか主張している映画ではなく、あくまでもドラマとして楽しめるし、非常に面白い。
関連性がありそうで、全く異なる物語が入れ替わり立ち替わり平行して進んでいくわけで、結局は何も交わらないで終わってしまう(という個人的な認識)けれど、それらバラバラな話をつなぐもの、それは怒りという感情なのだと強く感じた。
素晴らしい俳優陣の演技だけに頼ることなく、それぞれの怒りを見事に映像で表現されていた、ように思う。
作品をつくる者の怒りが強く込められている作品だと言える。
俳優さんたちがすごい
あまり説明的にキャラクターが描かれないのです。プロフィールが分かるくらい。
そして、今何を思ってるか、くらいは感じ取れるのだけど、前歴不詳の3人はとにかく隠すので、唐突な感じもするのですね。
批判的に言うと、一つ一つの出来事の必然性がわからないので、分断してるようにも感じる。群像劇だから、以上に、それぞれのつながりが不自然で少し違和感。
だけど俳優さんたち一人一人がそれぞれをしっかり演じきってるので、説得力があるし、人間(じんかん)ってそういうものなのかなと。新しい描き方なのかなと。
と、観る側としての背筋を伸ばしつつも、でも、八王子の殺人事件の犯人についてはあまり回収されないまま唐突に感じました。でもそこのパートもすっごい好き。
見応えがありました。面白かったです。
良くまとまっているが
終わって一番に口から出たのは
140分、長い。
三本の映画をひとつのテーマで結びつけているため、ある程度長くても仕方ないが、それにしても体感時間は実際よりももっと長い。
熱量がすごいと言ってしまえばそうかもしれないが。
同じような手法だと、高校生のある一晩の出来事を同時に進行させるアメリカングラフティや、ラブアクチュアリーなどのオムニバス形式の作品が対比で挙げられる。
しかし、この映画はそれらとは明らかに異なる。
というのも、以上に挙げた作品のカタルシスは、一見関係なさそうな人たちが、どこか一点で交差するというその快感にあるが、この作品で三つのできごとを結びつける推進力とでも言うべきものは、誰が犯人なのか?という点。
ただし、三つの世界が交わるのはただその一点で、場面の切り替わりも映画的な手法、例えば足音がして振り替えったら場面が変わる、とかそういう技巧もない。ただ、三つの世界が同じくらいのペースで時間が進むだけ。
テーマは確かに今らしいもので固めている。
性問題、沖縄の基地問題などなど、いかにも知識人が好きそうなものがございとばかりに重厚だ。
ただ、どれも問題提起どまりで、役者の演技に頼った絵作りばかり。
怒りというアイコンも、雑多な感情を無理矢理ひとつのワードで片つけようとしている感じがして共感できない。
そういう諸々の点でこの作品を好きにはなれないし、そもそも三つの話をひとつにまとめたのは間違いだと言う気もする。
以上。
俳優陣の演技力に感嘆
二時間に及ぶ長編映画ですが、目まぐるしく進む展開にドキドキハラハラの連続でした。
CMとか予告でいくつかシーンは見ていましたが、誰かと見に行くのは気まずそうという感想ですね。普段の邦画では中々出ないようなシーンがいくつもありました。
広瀬すずさんの演技がとても凄かったです。
2度目はしばらく見れない程の大作
三つの怒りの物語を同時に
李相日監督は外さないなぁと思いました。
日本を代表する役者がこれだけ揃えばという意見もあるけど、誰もが完璧に近い役作りをしている。
千葉編で世界の渡辺謙は当然の出来栄えだけど、娘役の宮崎あおいが近年にない熱演。体重も増やして撮影に臨んだみたいです。カメレオン俳優松山ケンイチはこういう役も無難にこなしてます。
東京編で綾野剛は今年は神っています。妻夫木の泣く芝居は個人的に大好きでこの作品でも観れてよかったです。
沖縄編では森山未来やばいっすね〜モテキ以来の好演でした。広瀬すずは現在主演作上映中なのに裏でこの役は凄すぎます。よく事務所NGにならなかったと。
脇役の高畑充希、池脇千鶴も流石の存在感。
三つのストーリーが交わることなく同時進行でごちゃごちゃすることもなく素晴らしい演出をみせていただきました。
切なすぎる。不気味さの中で紡がれる、それぞれの人間模様の結末。
【賛否両論チェック】
賛:3つの場所を舞台に、殺人犯かも知れない男達が、周りの人々の心の支えになっていく様が印象的。犯人が分からないサスペンス要素に加え、深い人間ドラマとしても観られる。
否:真相は意外とあっけない感がある。殺害シーンや女性に乱暴するシーン等もあるので、苦手な人には向かない。
3人の怪しい男達のうちで、果たして誰が真犯人なのか。それぞれにどこか陰のある容疑者達を、松山ケンイチさん・綾野剛さん・森山未來さんが好演していらっしゃいます。全く読めない真実に、物語の背後に横たわる不気味さも相まって、ハラハラさせられる良質なサスペンスです。
同時に、登場人物達それぞれが抱える深刻な事情にスポットが当てられ、その悩みに容疑者である男達がそっと寄り添う様子も、また物語を切ないものにしています。
「自分の大切な人を信じたい・・・」
という気持ちに、真相の光が当てられた時、三者三様の物語の結末に、思わず深く考えさせられてしまいます。
思わず目を背けたくなるようなシーンもあり、勿論軽い気持ちで観られる作品ではありませんが、サスペンスとしても人間ドラマとしても重厚な1本ですので、是非ご覧になってみて下さい。
人って...
超豪華俳優陣は凄かった!
いろんな怒り
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