「期待したのに」怒り Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
期待したのに
無垢で気立ての良い女の子。
酷い目に遭った可哀想な女の子。
男たちに歯向かわない、守ってあげたくなる女の子。
しっかり者の一児の母。
にっこり微笑む病床の母。
施設育ちの賢そうな女の子。
麦茶をお盆に載せる気配りの主婦。
みんな健気で素直な、可憐な乙女。
男の理想には付き合っていられません。いい加減にしてほしい。
背後にある社会問題や、人間の不寛容さや脆弱さに深く切り込まず、ただ、“弱者は号泣という形でしか怒りを表せません”ということを描写している。
レイプされた少女は犯罪被害者だ。“可哀想な女の子”っていう立ち位置に違和感マックス。
被害者や弱者は号泣して諦めろっていうプロパガンダのよう。
俳優の熱演は素晴らしいけど、そこに頼っただけの映画だった。
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