「社会派を気取ったエログロナンセンス」怒り 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
社会派を気取ったエログロナンセンス
映画館では2016年9月25日地元のイオンシネマで鑑賞
それ以来に2度目の鑑賞
原作未読
一軒家の夫婦殺人事件の纏わる群像劇
原作吉田修一監督李相日に豪華な俳優陣
にもかかわらず自分としては作品の評価はそれほど高くない
駄作とは言わないが好みじゃ無い
絵的にキツすぎる
悪趣味の詰め合わせ
良く言えば過激
悪く言えば下劣
作品としては『悪人』の方が断然良い
妻夫木くんが攻める側のゲイのカラミのシーンとアメリカ兵にレイプされる広瀬すずがエグすぎる
ゲイならおてて繋いでランランとイチャイチャする程度でいいしレイプなら女が男を襲うほうが鑑賞に耐えられる
豪華な顔ぶれのなかで1番に光ったのは宮﨑あおい
彼女の演技力は実力者のなかでもずば抜けている
これを観たから在日米軍基地問題や派遣社員問題に怒りをあらわにするかというとそれはなかった
結局原作者も監督もなにをしたかったのか
なにを伝えたかったのかよくわからない
映画館を出たあとにすぐに浮かんだ感想は古い言い回しだが「エログロナンセンス」だったことは今でも鮮明に覚えている
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