劇場公開日 2016年9月17日

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「あなたと同じ怒りが、映画の中にある。」怒り DEPO LABOさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0あなたと同じ怒りが、映画の中にある。

2020年6月2日
iPhoneアプリから投稿

・それぞれの理由で怒りを抱えている。その怒りを他人を巻き込んで発散させる人もいれば、自分の中に閉じ込める人もいる。そうやって苦悩しながら人は生きている。

・今現在の日本が抱えているリアル状況が怒りの動機になっている。

・椅子に座ってみているだけなのに、自分の持っている個人的な怒りを受け止めてもらったような感覚がある。

・広瀬すず氏がこの仕事を引き受けたことに、覚悟のようなものを感じる。

・犯人を匂わせる焦らし方がおもしろい。ラーメン、ほくろ、写真、監視カメラ。

・均等に3シチュエーションの犯人が疑わしくなるようにペース配分されている。

・疑うことは、自分を守るために必要な感情。だから切ない。

・親が子を心配する感情は、将来自分を守る存在と知っている潜在的な本能なのか。自分を守るために子を守るのか?

・宮崎あおい号泣シーンの音楽と編集の効果が素晴らしい。

・3つのシチュエーションのカタルシスのピークがそれぞれ違うから、それを同時並行で見せるのは難しかったんじゃないかと想像する。そういう意味では、ピークがくる波長を合わせる計算された編集がすごい。

DEPO LABO