「三つのストーリーが交差するようで全くしない」怒り kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
三つのストーリーが交差するようで全くしない
歌舞伎町の風俗店で働いているところを発見され、千葉の漁港で働く父・洋平(渡辺)に連れ戻された愛子(宮崎あおい)。漁港にふらりと現れ働き始めた青年・田代と恋に落ち、やがて2人で暮らし始めたいと申し出る。
東京の通信会社に勤めるゲイの優馬(妻夫木聡)は、クラブで出会った直人(綾野剛)を気に入り、自宅で一緒に暮らし始める。
母に連れられ、東京から沖縄の離島に引っ越してきた高校生の泉(広瀬すず)は、辰哉(佐久本宝)と一緒に無人島に出かけ、一人で無人島暮らしをするバックパッカーの田中(森山)に興味を抱く。3人は那覇で再会し、その直後、泉は米兵2人にレイプされる。
広瀬パートで描かれる基地問題や米兵レイプ事件の問題を提起はしているが、ちょっとあっさり描かれ過ぎ。三つのストーリーの内、東京、千葉では怒りなんて感じない設定なので、もっと広瀬パートを大きく取り上げるべきだ。
英会話講師リンゼイさん殺害事件で逃亡生活を続けた市橋達也がモデルとなっているのか、整形したり、ホクロを自分で切り取ろうとしたりと行動パターンが似ている。
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みかずきさんのコメント
2022年11月13日
共感ありがとうございます。
kossyさんのレビュータイトルの通りだと思います。
怒りという共通テーマで3つの物語が描かれますが、
それぞれの物語で、怒りの背景、動機は異なりますので、3つの物語が交差しません。
3つの物語を描くなら、怒り以外の共通性のある物語を選択して欲しかったです。
では、また共感作で。
-以上-