「タイトルが」怒り にいにいさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルが
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原作読んでないから、なんとも言えないけど、タイトルが(怒り)なら怒りについてちゃんと描こうよ。
心理的には森山未来は表面上は怒りに見えるかも知れないけど世界がわからない(恐れ)がベースなんだよね。だから人を見下すことで自分を保とうとする。宮崎あおいがなんで風俗で客のリクエストに一生懸命答えようとするの?発達障害から否定され続けた恐れ、自己の確認作業でしょ。すずも突然の恐怖、自分がどうなるかわからない恐怖。
恐怖を乗り越えられないと人は慟哭のような怒りを感じる。
渡辺謙だって、世間の目からの恐怖から怒り転換してるだけ
綾野剛にどこに怒りがあるの?
松山ケンイチも抱えているのは恐怖でしょ。
そんな背景のなかで、人を信じる心の揺れ動きと成長の物語なんじゃないかな?
役者はちゃんと仕事している。
すずは🔺
台本、監督達が怒りというものをちゃんと理解してないで、サスペンス的な上っ面なシチュエーションを描くのに一生懸命になって、結局、伏線が拾いきれず、落ちが迷走してる感じ
だから、タイトルに違和感を感じてならない
最後の宮崎あおいの[ちゃんと、私が家に連れて帰るよ]って台詞と表現はお見事と思った。けど、すずの慟哭が全然表現出来てないから、無理矢理、宮崎あおいのアップを差し込んでいるようにしか見えない。
発達障害の子をあたかも成長したかのようなカットって?
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