「ふらふらになった。」怒り えっちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
ふらふらになった。
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この作品を見終わったあと、頭にかけめぐったのは「なんで」「どうして」「信じていたのに」だ。ふらふらとした。
突如、東京・沖縄・千葉のそれぞれに素性不明の男が現れる。その三人の男は、今も逃げ続けている残虐な殺人事件の犯人によく似ていた。その事実に翻弄される周りの人々。疑念の影はやがて、愛を、信頼を、光を、すべて飲み込んでしまう。
人は、なにを持って他者を信じ、愛することができるのか。
《信頼》と《愛》の本質を問うた作品であったと思う。
沖縄編が壮絶だった。
田中の《怒り》は、どこに向けられていたのか。虫けらのように扱ったのは、本当にあの住人なのか?世の中の不甲斐なさに対するものなのか、彼の中で積もり積もったフラストレーションの結果なのか。
辰哉の《怒り》を受け、泉の叫びを聞いたら彼はなにを思うのか。
原作も読んでみたいと思いました。
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