「やはり最高のタッグだった!!」怒り むぎさんの映画レビュー(感想・評価)
やはり最高のタッグだった!!
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悪人が好きで、公開前からずっと楽しみにしていた怒り。
小説を下巻の途中まで中途半端に読んで劇場に向かいました。
小説の魅力的な登場人物が、
やはり時間の問題もあり、薄くなってしまったところ(特に沖縄の高校生2人)が少し残念だったが、それ以外は小説ファンも満足、という感じだった。
キャストで言うと、宮崎あおいさん演じる愛子の不器用で脆く壊れてしまいそうな感じがとても原作に忠実で、素晴らしかった。
ストーリー構成がとても素晴らしくて、
3つの話が綺麗にひとつの映画になっていた。
登場人物それぞれが抱える問題がひとつの事件の報道により結びついて、一番信じたい、信じていたはずの人を疑ってしまう。みんな誰かを心から信じたいと思って願っている、人間というものを裸にされた感じがした。
犯人の田中は一見異常者のようだが、みんなどこかで同じ感情を抱いたことがあって、やり場のない怒りが爆発してしまう彼の不器用さは、どこか純粋なものを感じた。どこから見ても根っからの悪人なんてこの世にいないんだと思うと、ネット社会で批判されている人など、現代における問題に繋がるところがあると思った。
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