「いい意味で後味悪い」怒り うえさんの映画レビュー(感想・評価)
いい意味で後味悪い
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悪いと思って見て思った以上に悪かった。
森山未來は、やっぱり凄い演技力で、例えば、普段ニュースで見聞きする理解できない殺人者の理屈、理不尽さを、そのまま、やっぱり理解できないものとして演じきってくれた。
そういう意味から、東京と千葉の話は、人として、共感ではなくても、あり得る想定内の状況や心情であり、日常と陸つながりだが、本当の恐怖は理解できない何かであり、でも確実に身近にある、そのことの恐怖。だから、最後、理解できる者が彼のいのちを絶ってくれたことで、こちら側の事件、事象としてくれたことにより、一つの安堵がある。
怒りをぶつけても、全く別の次元にいる者には伝わらない、怒り。
それら、本気の役者さんたちのおかげで、本当に後味の悪い映画に仕上がってました。
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