劇場公開日 2016年9月17日

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「壊したい叫びたい泣きたい。もう心は壊れていた。」怒り クロエraiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0壊したい叫びたい泣きたい。もう心は壊れていた。

2016年10月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

何も語りたくない。思い出したくない。もう見たくない。けど忘れたくなくて。そして叫びたい、壊したい、泣きたい、このどれもが今の感情。というか怒りだ。初めて自分以外の感情の内側を見た。そして体験した。
感動するけど涙は出ない。
俺って映画で泣けないタイプなんだと思っていた「怒り」を見ている最中も今までの映画体験のように凄く感動はしてるけど涙は出ないという場面が多々あった。けど積み重なっていくのが分かった。だけど終盤気づけば涙が出ていた。感動の積み重ねが涙を出したように思えるがその感動の一つ一つが辛くて、怖くて、苦しくて、重すぎたからこそなんだ。
もう感動したと言うよりか色んなものの積み重ねが壊されそれを身体が表すすべとして涙が出てきたと言う感じがする。感動のその先を見た気分だ。
感動したから涙が出てきたんじゃない心の全てが壊されたから崩れ堕ちたから出てきたんだ。この涙には意味が、怒りが、込められているんだろう。

クロエrai