「えぐられる」怒り U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
えぐられる
クリックして本文を読む
表題「怒り」
誰の目線から見れば、そのままの言葉になるのか…。
実に様々な経緯の怒りがあり、一つには収束していかない。
渦のように、その深淵には巻き込まれていく人の儚さというか…。
その渦に抗いながらも、飲み込まれていく哀れさというか…。
その水底で、鎮座し海面を睨みつける強さというか…。
物語は難解で、とても単純な言葉で語れそうにない。
ただ、表現者たる俳優陣は軒並み素晴らしかった。
大意を理解せずとも、その刹那の感情の揺れを観察し浸透するに足る演技であった。
感服する。
元の事件の加害者。
3人の容疑者の顔を加工し合成し、誰なのかという疑惑を結構引っ張るのだか、もう中盤以降からどうでもよくなった。
犯人は誰なのかより、表題は何を示そうとしてるのか…そんな事に夢中になり、役者陣の演技に魅了されてた。
宮崎あおいの、慟哭に震えた。
鬼気迫るとは、ああいうものなのか…?
コメントする