「キツい、辛い、重い。だけど……」怒り オカマ声ちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
キツい、辛い、重い。だけど……
ネガティブな言葉しか出ない。
だからと言って悪い作品というワケでは無い。
良かったからこの言葉。
誰かと始めて関わりを持つのはある意味冒険だ。
だんだんそれも当たり前に慣れてくる頃、まだその冒険は続いていたことに気付く。
大抵は「この人、まだこんな一面があったんだ」くらいなのに登場人物達が感じる相手の違和感。
私は、まだ幸せなことに人生でそこまでチリチリ焼かれるような違和感を周りの人に持ったことは無い。
でも、もし……。
最後は皆叫ぶ。
「チクショウ!」や「殺してやる!」みたいな具体的な言葉は出ない。
それとも、そんな言葉全部が混ざっての叫びなのか?
そんな纏わり付く暗い感情から小さく、か細い救い。
これからを考えると救いと言えるか解らない。
そして穏やかに繰り返す波は静かに優しく、無慈悲に叫びを飲み込んだ。
あまりに喰らった澱みが辛すぎて録画しといた『食わず嫌い』を速攻で視聴。
映画の後に見るキャッキャッ♪ウフフとパイをぶつけ合う二人に少し救われた私だった。
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