「怒」怒り MiyuMiyu@マサキチさんの映画レビュー(感想・評価)
怒
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人を信じることができるか。信じるべきなのか。信じてはならないのか。
そんなことを考えさせられる映画だった。
愛子(宮崎あおい)は田代(松山ケンイチ)を最後まで信じることができなかった。信じてあげるべきだった。
同様に、ゆうま(妻夫木聡)は直斗(綾野剛)を信じていられなかった。信じるべきだった。
しかし、泉(広瀬すず)・たつやは田中(森山未來)を信じてしまった。信じてはいけなかった。
それぞれの過ちへの怒り。信じることで救われることもあれば、信じることで全てが壊れることもある。それはどちらがいいかなど誰にもわからない。
田中が記した「怒」の文字は全員が持つ様々な怒りを表していたのだろうか。
俳優陣の演技が素晴らしくとても見応えがあった。見ている自分も、誰を信じればいいのか全員信じてもいいのか、真剣に考えてしまうような映画だった。
表情を見せる時の光と影の演出が素敵だった。
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