「怒り」怒り ♪riko♪さんの映画レビュー(感想・評価)
怒り
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東京八王子で起きた殺人事件。
犯人は1年経った今も逃走中。
テレビ公開捜査で犯人のモンタージュが映し出される。
千葉、東京、沖縄…
それぞれの場所で、素性の知れない男と関わる事になる人達の人間模様。
『怒』…殺害現場に残された血文字
・東京では、妻夫木と綾野剛のゲイカップル。
・千葉では、元風俗嬢で少し発達障害のある宮崎あおいと松山ケンイチカップル。
・沖縄では、親の都合で越してきたばかりの広瀬すずとバックパッカーの森山未來。
3人の男のうち誰が犯人⁈
犯人の写真や情報は3人に良く似ていて最後まで混乱させられるが殺害動機が余りに短絡的な為、犯人は『サイコパス』である。
感情の赴くままに行動し、人を欺く事に長けている。
映画の題名である『怒り』
最愛の人を信じきれなかった自分自身に対する怒り。
自分一人の力では変える事のできない社会の風潮や偏見に対する怒り。
中でも米兵に暴行されるシーンは非常に辛い。
一緒にいた友達も助けられなかった自分に対する怒りと後悔に苛まれる。
宮崎あおい、渡辺謙、妻夫木聡、広瀬すず…
それぞれに叫び号泣するシーンは流石です。
少年はその怒りをサイコパスのバックパッカー田中にぶつけた。…手配中の殺人犯と知らずに…
彼女を傷つけ面白がるその卑劣な男を許すことは出来なかった。
信じる事は難しい。
歳を重ね、何時しか保身の為に疑う事が先立ち、口先だけの信じてるに変わってしまった。
寂しい事だが今の世の中信じてバカを見る事が多すぎる。
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