「人を信じること」怒り 0さんの映画レビュー(感想・評価)
人を信じること
社会に出ると人間関係というものは必要不可欠なものになってくる。その中で誰を信用して誰を切り捨てればいいのかを最終的に決めるのは自分なのであって、葛藤することになる。
「怒り」というのはただ他人に対して起こりうる感情だけではなく、重くのしかかる現実。そしてどう表現しても伝えきれないような自分への怒り。
私たちの身の回りにいる家族、友人、恋人。もう少し突き詰めれば近所の人たち。そういった身近な人間がもし殺人犯だった場合。またそうした疑念をもってしまった場合。私たちはどういった行動をとってどのように苦悩するのか。ということを突きつけられた気がした。
そういった人間の重く複雑な「怒り」をミステリーと絡めながら物語は描かれる。
坂本龍一さんの音楽も相まって感動。
余韻も強く、涙腺が弱いのもあるのでしょうがラストからエンドロールまでは涙が少し止まりませんでした。
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