「露悪趣味」ドム・ヘミングウェイ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
露悪趣味
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冒頭から裸のドム・ヘミングウェイ(ジュード・ロウ)が自分のイチモツの自画自賛、その尋常でない熱弁ぶりにかなり面倒な監督だなと直感。いわば、予備テストのようなもので、「ご来場のお上品な皆様、これに耐えられなければこの先は無理でしょう」ということか、強烈なかましである。
案の定、彼の下劣さと暴力性は留まるところを知らず高まるばかり、偽善者は鼻持ちならないが露悪的な人物像も頂けない。
出所したダメ親父が娘に許しを乞う物語にみせかけ移民問題や禁煙法、要領の良いものが生き残る風潮に唾を吐きたかったのだろうか。そういう意味では狡猾な監督だ、乗せられたジュード・ロウも気の毒だが自分のイメージとは真逆なキャラクターなので役者魂に火が付いたのだろう、お尻まで出して怪演でした。
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