劇場公開日 2015年10月10日

「原作に対する愛」図書館戦争 THE LAST MISSION opさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0原作に対する愛

2015年10月15日
iPhoneアプリから投稿

この作品が戦争映画や、自衛隊賛美、など否定的な様々な意見が出てくることはそれほど注目されたからということ。
それでもなお、これまでにも原作の核となる部分を大切に変えることなく映像化したことが素晴らしいと思います。
検閲がもし実際にあれば、この図書館戦争という映画もオープニング映像で再現しているように検閲対象映画として見れなくなるでしょう。
良化隊ならそういう意見で規制するでしょうね。
戦闘シーンだけ見て、戦争賛美だという意見で。

表現の素晴らしさ、堂上と郁のラブストーリー、
大切なもののために戦うことの感動を伝える映画なのに。
それを楽しむ自由も奪われる世界を描いているのがこの作品です。

図書隊も良化隊も未来企画も平和のために戦ってることには変わりはないのです。
本を守るために命を懸けて戦うことに意味があるの?
という人たちに言いたい。
正化ではなく、この平成の世の中だって命をかけて平和を守っている人達がいるから私たちは図書館戦争を現実じゃない、SFと言えるくらいに平和でいられるということ。
図書館戦争の中の世界はあまりにも戦闘が増えすぎていて、
それぞれの守るもののために戦い続けているけれど、いつか本や表現のせいで凶悪な事件が起きているなんて言い訳で本や表現を規制する世界も(良化隊)
本を読む自由を、表現する自由を守るために命をかけなくてはいけない世界も(図書隊)
お互いに歩み寄って平和な「正化」が訪れる。
そんなお話を続編で観たいです。
今私たちが平和でいられるのも、多くの人達が血を流した結果。ひどい争いがあったからこそ、命が一番だと、二度と争いはしないと誓った世界。

あまりにも戦闘シーンが多かった今作は次回への伏線だと。信じています。

そして、この作品の、ファンのために
映画を作る、届ける、観る自由のために
どんな否定的な意見にも屈せず本当に伝えたいことをおもいっきり表現してこの物語の最終章が見たいです。

op