フォーカスのレビュー・感想・評価
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駆け引きと信頼の狭間で。20代こそ観るべき“人間力”の教科書
ウィル・スミス主演の『フォーカス』は、ただの詐欺師映画じゃない。
この作品が描いているのは、“言葉ではないコミュニケーション”の本質と、信頼と裏切りの境界線だと思う。
巧みな話術、視線、間合い、空気の読み合い——
詐欺の世界で必要とされるスキルは、実は現実のビジネスや人間関係でも必要なものばかり。特に、まだ社会経験の浅い20代にとっては、コミュニケーションの奥深さや怖さを痛感させられる映画になるはずだ。
この映画を観ながら、自分が普段どれだけ「伝えること」や「見抜く力」に無頓着だったかを思い知らされた。言葉を交わさなくても信頼を築けるか?
あるいは、どこからが“嘘”で、どこまでが“演技”なのか?
そして何より、愛や友情といった感情さえも、駆け引きの中で揺らいでしまう人間の弱さ。
20代のうちにこの作品に触れることで、「コミュニケーション=言葉だけじゃない」と気づけるのは大きい。
スタイリッシュな映像とテンポの良い展開に惹きつけられつつも、観終わったあとはちょっと自分の人間関係を見直したくなる、そんな映画だった。
うーむ、そこまでか、、、
スリ防犯映画NO1
どちらかに絞っていれば
だいぶ軽い出会いからの事件?
無粋なレビューです
無粋だとわかって書くが、こういう犯罪者をおしゃれで格好良く、まるでヒーローのように描く映画は、最近好きになれない。基本的に、このような詐欺や窃盗で生計を建てている類いの人たちは、人間性もオカシイのが普通。人を騙すことに快感を得てるわけで、ねじ曲がった人間性になるはず。悪いことをすれば、因果応報で、最後は悲惨な羽目に陥るっていうのを潜在意識に植え付けないと。鑑賞しながら、盗まれた人のリアクションやら大切な金だったらなどと想像してしまうと、物語とわかっていても不快な感情が湧きおこってきた。こういう物語を面白い、格好いいって思って見ていると、いつの間にか善悪の感覚もおかしくなっていくのではって思っている。
マーゴット・ロビーもウイル・スミスも、手口がスマートで、二重三重にも罠やら嘘が張り巡らされて、映画としてはそこが見どころ。でも、アメフトの所は、性格とか好きな数字まで調査しておかないと、潜在意識への刷り込みだけでは、リスクが大きすぎるだろうって思った。最後の銃撃シーンも予想通りの展開だった。詐欺師の二人に恋愛感情が湧いたら、その後も関係は継続するかっていうのがテーマだったけれど・・・。そんなのは、どうでもいいって思った。詐欺師でないから、自分にはわからない。
マーゴット・ロビーは、目鼻立ちが大きく、ボディにも迫力があって、アメリカのリカちゃん人形のようだった。
ウィットで洒落ている
古い映画ですが、「ピックポケット」のスリシーンも格好良かったな。
詐欺集団のリーダーを務める主人公の困難なミッションを描く物語。
ウィル・スミスが主演を務めるクライム・アクションです。
主人公とヒロインの出会いから別れ迄を描く前半(実質的なイントロダクション)が秀逸です。
詐欺やスリのテクニックとテンポが秀逸。本来なら忌み嫌うべき犯罪行為なのに、爽快感を感じてしまいます。
ただ、映画としてはそこ迄。
本編と呼べるその後のストーリーが、肝心の二人の別れと辻褄があっておらず、戸惑いを感じてしまいます。製作側からすれば感動的なエピソードを作りたかったのでしょうが、無理やり感があり過ぎです。
前半に感じたテンポの良さや爽快感を感じることもなく、失速した印象もありました。
私的評価はやや厳しめにしました。
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