「風に立つライオン」風に立つライオン musamejiさんの映画レビュー(感想・評価)
風に立つライオン
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事前に全くの下知識、先入観なしで、横浜相鉄ムービルにて鑑賞。大沢演じる主人公の医者がどうしてアフリカの医療に尽くす気持ちを得たのか、居続けようとしたのかが描き切れていない。であるので、共感度が低くなり、全体のストーリーへの納得度も十分にならない。せっかくのアフリカロケと、大沢たかおらの演技陣が生かされてない。話の組み立てが、判りにくく、余計なエピソードが多い。たとえば主人公が若いころ吃音でそれを合唱のソロに立候補して克服というエピソードがあるが、それがどうして医者になることとに繋がり、さらに海外での医療行為に献身的になったのかが描ききれてない。萩原聖人の友人の医師はどうして同じ環境にいながら帰国し、大沢の演じる主人公は帰国をしなかったのかも良く判らない。そして、主人公が、理不尽な状況で手りゅう弾により不慮の死をとげるというのも、腑に落ちないのだ、いい映画になるのに、なり損ねた。大沢の熱演が空回りで気の毒。
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