「歌の解釈は正しいのか?」風に立つライオン はち公さんの映画レビュー(感想・評価)
歌の解釈は正しいのか?
個人的に「何故チベット難民の支援をしてるのですか?」と聞かれたときに「偶然です。最初に出会ったのがスーダンだったらスーダンの支援していたと思います」などと答えている身なので、色々と考えながら見させて頂きました。
スーダンの赤十字病院を主舞台にしたこの映画。”平和ボケ”なんて安易に言いますが、私達が知らないだけで、世界にはまだまだこういう所が沢山あります。
私など日本国内でただ叫んでいるだけの人間にすぎませんが、希望を言えば、この映画を見終わった後に「日本に生まれて良かったね」あるいは「あんな危険なところに行っちゃ駄目よ」なんて感想は持って欲しくない訳です。
原作など何も知らずに見に行ったので、原作知っている人には当たり前なのかも知れませんが、映画の途中に挿入される日本のシーンでラストどうなるかの想像がついてしまうのは意図しての事なのでしょうか。
最期は本当にああなのでしょうか?人間的と言えなくもないですが……
あとはまあ、本編だけで十分に感動的なのに、無理に震災を絡める必要はあったのかな?と。(これに関しては、映画を離れて、どこの支援グループも似たような絡め方してるのかなと思うと人のことは言えないなぁ…なんて思いますが)
で、この映画はさだまさし氏の歌が原作かつ主題歌な訳です。
が、映画を見終わった後にこの曲を聴いて、本当に歌詞の解釈で正しいのかな?と。
はたして日本は「道を間違えた」のでしょうか?
勿論、自分達だけが平和に暮らせるように、こういった所を黙殺して閉じこもっているのではおかしいと言わざるを得ませんが、実際に支援している人もいる訳です。我々にも出来ることがある。
いや、もし道を間違えているのだとしてもやり直せる、そういうメッセージを映画から感じた次第です。
最後に。
石原さとみさん、可愛すぎやしませんか?…いや、綺麗なお姉さんは嫌いではないですが……