「難しいけれど深い。生き残りを賭けた人類の挑戦。」劇場版 シドニアの騎士 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
難しいけれど深い。生き残りを賭けた人類の挑戦。
【賛否両論チェック】
賛:絶滅の危機に瀕した人類が、最期の瞬間まで諦めずに敵に立ち向かっていく姿が、感動を誘う。そうした雰囲気の中で、物語の謎や人間の愚かさなどが明らかになっていく様も、また考えさせられる。
否:予備知識なしに観ると、怒涛の展開に戸惑うこと請け合い。結構難しい理論も早口で説明されるので、訳が分からなくなりそう。ツッコミどころも多数あり。
宇宙生命体という脅威を前にして、人類を守るために自らを犠牲にしてでも立ち向かおうとする若者達の姿が、非常に感動的です。そして、そんな彼らを自分達が生き永らえるために利用しようとする上層部の思惑や、物語そのものの大きな謎など、様々な暗部が明らかになっていく様子も、また感慨深いものがあります。ただ、難しい理屈を早口で説明されたり、急にコミカルなシーンになったりと、結構怒涛の展開なので、ついていくのが大変かもしれません。予備知識もあった方が楽しめるかと。
いずれにしても、好みはかなり分かれそうな作品です。
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