「断固たる久利生」HERO U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
断固たる久利生
クリックして本文を読む
面白かった。
凄くよくできたファンタジーで、ああいう風に生きれればと思う人は何人もいるだるう。
もしくは、ああいう男性がいいとか。
仕事に一切の妥協を持ち込まない、自分を曲げない。
凄く分かりやすい代表者みたいなもんで、なんの特殊スーツも着ないHERO。
が…
雨宮の復活で、完全無欠のHEROにも、触られたくない罪ができるかと思いきや…崩れない。
結局は、許されてしまう。
…なんだか、残念だ。
人間に格下げされる事はなかった。
アイドルはアイドルのままで、偶像は偶像のままだった。
このあたりが、このキャラの限界なのかもしれない…。
正義を貫くが故に非難される事など微塵もあってはいけない。
ある意味、臆病者の論理だけど、今の社会にはその考えは蔓延してて、それが至高とされたりする。
その実、人はそこまで潔癖にはなり得ないので、やっちまった事は隠蔽する体質。
…HEROみたいにはいかない。
ファンタジーなので。
ごめんの一言とはいかないまでも、いいかける久利生であってほしかったが、最後まで俺様体質のこの主人公…。
ご本人の人生経験の中にも、そういった一面は無かったのだろうかと馬鹿げた推察さえしてしまう…。
映画にしては、テレビくささが何故か抜けない…。
演者は、それこそ他の映画でだって観る顔ばかりだ。
2hでと言われても、仕方ないくらいテレビっぽいんだが…映画でないとこの作品は成立しないんだろうと思う。
最早、何が映画っぽいのか論ずるのも馬鹿らしいくらいのご時世ではあるが…。
奇しくも、この作品において、テレビシリーズでの歴史がスパイスになってる事は間違いない。
期待を裏切らない、期待以上のものはない、期待通りの…そんな作品。
コメントする