「日本のうまみ。」千年の一滴 だし しょうゆ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
日本のうまみ。
クリックして本文を読む
2013年OAのNHKスペシャルに、新たなパートを加えて再構成した
日仏合作ドキュメンタリー。日本人が観ても、とても勉強になる。
近年欧米では和食ブームが盛んだそうで、そういえば先日からまた
深夜アニメで英国人記者が和食(B級グルメに至るまで)を紹介して
いる番組があって、なかなか面白い。美味しいのは大前提、それが
世に出るまでの工程が複雑で神秘的でまた職人の持つ熟練技が凄い。
主婦なら納得。なぜあんなに「こんぶ」の値が高いのか^^;
あれほどの工程を経て一つ一つが丹念に作られていることを知れば、
致し方ない。本当に凄いんだから。私はこんぶ臭さえ知らなかった。
第2部しょうゆにおけるカビの存在。「アスペルギルス・オリゼ」という
そのカビがまさに「枯れ木に花を咲かせましょう」と繁殖する美しさ。
すごいな和食。先人の知恵。受け継がれる技。大切に育てた一滴を、
豊かな味わいの宝庫を守っていかなければ、と心から正される感じ。
若干NHKらしさ(独特の臭み)を感じながらも、和食がユネスコの
無形文化遺産に登録された現在、改めて真髄を観られたことに感謝。
(職人さんが声高にアピールしないのも和食のうまみの一つだもんね)
コメントする