「ストーリー云々の前に言わせて。」劇場版 MOZU　junpiさんの映画レビュー（感想・評価）

シーズン1から似顔絵のみで登場し、その謎めいた存在に登場人物皆を恐怖させた「ダルマ」。見ているこっちも無機質なダルマの笑みに「なんか呪われそう、、」と寒気を覚えた人もいるのではないでしょうか。言わばこの物語の最重要人物です。実際にこの映画でもそういう存在であるべきでした、、ダルマとはどれだけ恐ろしい存在なんだろう。どれだけ目を背けたくなる人物なんだろう。見たくない、、でも見ないと終われない、、期待を膨らませて映画を待ち望んだ人は多いはずです。しかし

なんとCMや広告で、ダルマが映画を観る前から既に登場しているではありませんか笑。「おいおいおいおい！北野武かい！」と笑いましたよ。まぁ、妻と映画を観る約束はしていたので一抹の不安を覚えつつも見ましたが、やっぱりダメでしたね笑。少しただれたメイクをした「いつもの」北野武でした笑。ベッドに横たわるダルマは普通のおじいちゃんですし、私の期待したダルマ像とは遠くかけ離れているものでした。ベッドでは何本ものチューブに繋がれて欲しかったし、身体は腐りかけていて欲しかったし笑、特殊メイクも目を反らす程のものにして欲しかった。子供の臓器を使うなら（直接的な表現は避けるべきかと思いますが）もっと観客を恐怖させる描写の余地があったはずです。ホラー映画じゃないのは分かってますよ。でもさぁ、、散々ドラマでは似顔絵だけで引っ張っておいて、映画でもそれなりに引っ張らないとダメでしょう。。ヒガシの爆撃コントなんかいらないです。彼、お笑い担当ですかね？色んなことやり過ぎです、この映画。
とにかくCMや広告で真っ先にダルマを見せるなんて、「それはないんじゃないの」感ハンパないです。
スピンオフ含め続編はもう結構ですよ。