「音楽の中で確かに生きていた。」君が生きた証 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
音楽の中で確かに生きていた。
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パッケージを見た時、これは泣けると直感した。息子が銃乱射事件で亡くなって、息子の残した歌を親父が歌う。素直に泣けると思ったのだが、とんでもないどんでん返しで、それは「素晴らしい!」と思ったのだけど、涙の前に眉間にシワが寄った。
感動とはいかなかったが、加害者側を描こうという意欲に凄いなと思った。
描ききれてない気もしたけど、音楽が素晴らしいし、事実を知った事で音楽に対する見方が変わってしまうかな?と思ったけど、音楽の中には真実の息子の葛藤や気持ちが乗っかってて素晴らしい楽曲は素晴らしいままだった。
主人公の俳優も良かった。
初めて見た俳優さんだったけど、エリートから酒に溺れてその日暮らしの落ちぶれた父親を完璧に演じてたように思う。
他の人達から息子はやはり殺人者で、それを肯定するわけではないけど、俺からしたら息子なんだよ。と言う真実と息子への愛の間で苦しんでる姿が胸を打った。
ラストは描かれなかったけど、身の回りの物を全て整理したと言う事は…
息子の残した歌と共に生きて欲しいと切に願う。
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