「かわいさ満点!色彩と優しさに包まれたロンドンの物語」パディントン 月乃さんの映画レビュー(感想・評価)
かわいさ満点!色彩と優しさに包まれたロンドンの物語
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パディントンって、見た目のかわいさはもちろんだけど、彼の素直でまっすぐな性格がすごく魅力的なんだよね。ブラウン家のみんなも温かくて、それぞれの個性や家族の絆が丁寧に描かれているから、観ていてほっこりする。
でも、ニコール・キッドマン演じるミリセントやその父モンゴメリーの過去に触れると、この物語にはただのハッピーエンドじゃない深みがあることがわかる。モンゴメリーがクマの剥製を拒んだことで地理学者協会を追放されて、ミリセントが辛い環境で育ったことを思うと胸が痛む。そういう背景が、物語に複雑さと深みを加えている。
それから、ロンドンの街並みの描写も素敵。カラフルでかわいい家々が横に繋がっているのが印象的で、クイーンズイングリッシュの響きも映像とぴったり合っている。パディントンの物語は、かわいさと深さ、そして鮮やかなロンドンの雰囲気が見事に重なっている素敵な作品だと思う。
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