劇場公開日 2015年6月27日

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「誰にでも起こり得る悲劇」アリスのままで 新米映画君さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5誰にでも起こり得る悲劇

2015年7月16日
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自分ならどうするかを問いかけられる映画でした。
テーマは若年性アルツハイマーです。
自分が病気になったら?自分が患者の家族だったら?
色々な事を考えました。
私には兄弟がいないのでよりテーマを重く感じました。
兄や姉の様に逃げる事は出来ない。
自分の人生を取るかorそれとも自分をここまで育ててくれた家族を取るか
難しい決断だと思います。
リディアの選択は勇気あるものでした。
私にはもしかしたらそんな勇気ないかもしれないです。
施設に預けたりせず家族として愛し続けるという選択は勇気あるものです。
そして自分がもしアリスの立場だったらアリスと同じ様に迷惑をかけたくないと思うと思います。
まだ力がある内に死を選ぶかもしれないです。

ジュリアンムーアの演技も素晴らしかったです。
知的なアリスから病気と闘うアリスそして抜け殻の様なアリスへの変貌は目を見張るものでした。
病気モノにしては感動よりも問いかけの多い映画だったと思います。
淡々としすぎていて少し眠くなりましたが良作でした。

新米映画君