「ありがとう、ウッディ!」トイ・ストーリー4 疾走チェイサーさんの映画レビュー(感想・評価)
ありがとう、ウッディ!
これはウッディの為の物語だ。
持ち主と寄り添い時間を共にすることがオモチャにとって幸福をテーマに三作は作られてきたと思う。
でも、時間が経てば誰だって幸福の価値観は変わってくる。
今回、冒頭シーンでのボーとの別れが描かれていた時点でこの映画はウッディが主人公であり、ウッディ自身の幸福を探し求める物語であることを予兆させていた。
結末に賛否両論あるが、僕は20年前からウッディを見続けて、ウッディが幸せになったことに感動した。
愛する人と結ばれて共に過ごすことのテーマは普遍だし、この結末は今までのトイストーリーと違う物だと感じなかった。
むしろキャッチコピーに偽り無し!
人間は歳をとるが、オモチャは歳をとらない。そんなことは無い!オモチャだって歳をとる。
それが本当の意味でのトイストーリーだ!
ピクサーが伝えるべきものが無ければ続編は作らないという信念のもと、4を制作したのも納得出来た。
以下、批判的な意見が集中しているので擁護したい点をネタバレ覚悟で書きます。
ボニーとの別れですが、子どもは成長とともに目移りするのは当たり前だ。軽薄に感じるかもしれないけど、ウッディと遊ぶ時は心の底から遊んでいた。アンディとの約束も既に果たされていた。
そしてバズとの絆の話においても、親友の幸せを祝福しない友はいない。
見終わったあと、僕が思ったことはただひとつ。
「ウッディ、ありがとう」
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