劇場公開日 2019年7月12日

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「To infinity and beyond!」トイ・ストーリー4 manamboさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0To infinity and beyond!

2019年7月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

本作も僕にとっては最高のトイ・ストーリーだった。うちの子どもたちを、赤ちゃんの時から育ててくれた価値観 − 友情と信頼、傷ついたものや弱いものへの愛情、諦めないこと、他者の尊重などは本作でも一貫している。それに加えて今回は、おもちゃのモノとしての有限性と価値の永続性を対比して描いていたと思う。生きることの意味は何なのか。ニーチェの永劫回帰的な意味で、おもちゃの生を肯定していると感じた。
それからデューク・カブーン最高!

映画.com のレビューでは、低い評価も目立った。持ち主のモノとして、他のおもちゃの仲間たちと一緒に暮らしていくのがウッディの幸せのはずだったのに、その価値観を壊したという不満が多いようだ。これは多分に、日本の家父長的な「家」制度を良しとする価値観が影響している気がする。「家」フィルターは興味深くはあるけど、そういうものから自由になるのも、トイ・ストーリーの精神じゃないかな。

manambo