「ディスイズ映画!」トイ・ストーリー4 CBさんの映画レビュー(感想・評価)
ディスイズ映画!
うわあ、すっご〜く面白い、楽しい!みんなにも観てほしい! ファミリーはもとより、カップルには特におすすめしたい!
連休、梅雨があけず連日雨模様ということもあってか、朝一番の回から超満員。子ども連れの家族が満載の中で(今日、子供の席をひとつ奪っているのは、申し訳ない感じ。子どもの頃に映画館で面白い映画に出会い、ずっと心の底に残してほしいものだものね)
しかし、さすが全世界であっという間に700億円を超える興行収入を挙げているだけのことはあるな。
さて本編ですが、実は「トイストーリー」初見。1〜3観ていません。
それでも、面白かった〜!そして、感動しちゃった。年寄りだからかな。
わかりやすい、おもしろい、なにかが伝わる。いい映画の3点セットとしたら、全部ある。子供向け(ファミリー向け)は、最初の項目が必須だから、3つめをどこまでやるかがひとつの勝負。
本作は、人ではなくおもちゃだが、おもちゃの生き甲斐はひとりの子に愛されることだけなのか、というロードムービーになっていることが秀逸。そんなの人間にとってはどうでもいいことだが、観ている間は、真剣にそれを考えている。そこが、この映画がよくできていることを示す。
ウッディもバズもいいけれど、今回はボーだなあ。とても魅力的。
ひとりの子に愛されることは素晴らしいし、それがおもちゃの役割だが、それだけに飽きられた時は深い悲しさがある。
ボーは、もらわれていったことから、「ひとりの子に愛される世界」を離れ、苦労の中で新しい考え方にたどり着いている。
そんなボーが語ることで、今までの考え方も尊重しながら、「外の世界を知ると、別の考え方もあると気づけるよ」という素敵なメッセージが、ウッディに、そして俺たちに、届く。
二つの考え方の間で揺れるウッディを観て、俺たちも、最後は自分の心に聞けばいいんだ、と気づく。
この話で、ボーは触媒の役目をしている訳だが「女は強い」とかではなく、「先に経験したものは、先に知る」という単純な姿なのだろう。だから、離れることを怖がる必要は決してないんだよ、そしてそれは裏切ることでもないんだよ、と伝わってきた。
互いに好意を抱いているウッディとボーの掛け合いは、絶品。ウッディのロードムービーでありながら、最高の恋愛映画を観られた感がある。
余談ですが、映画前の「東宝シンデレラによる映画紹介」のコーナーが、山崎紘菜から新しいシンデレラに替わっていました。
追伸
今回は吹替で観ました。というか、吹替版しかなかった。トイストーリーっていつもこうなの?
先日 TV番組で唐沢さんと流星さんによる番宣的インタビューがあり、流星さんは司会から「トイストーリーで声優やったってことは、むこう10年は仕事があるってことだよ」と言われた。唐沢さんが「フォーキーは、この後の作品に出番あるのかなあ(笑)」と返してましたが、俺も唐沢さんに同感かな。
追伸2
とあるフィギュアがウッディとのハイタッチにさりげなく失敗していたことに、ちゃんとオチがつくのもお見逃しなく。って、評論家の篠儀直子さんが言っているのだけれど、誰か気づきましたか? 自分は全然。
コメントありがとうございます。とてもいい作品でしたよね。ただ、今回の結末は賛否両論ありますね。でも、自分としては、大好きなウッディの決断だからこそ、心から応援してあげたくなりました。