「ウッディの精神」トイ・ストーリー4 ピースさんの映画レビュー(感想・評価)
ウッディの精神
ウッディからの子ども達への愛、おもちゃ達への愛が深すぎます。
感動しました。最高のラストでした。
1から3で描かれていた事は、1人の子どもとおもちゃ達、1つの子供部屋の中での、子どもとおもちゃの最高の絆のお話。
そして4では、ウッディのラストの決断により、これからは1から3に描かれていたトイストーリーのあの幸せが、ウッディの手によって、無数の子ども達と、無数のおもちゃ達へと、無限にこの世界に広がっていくその可能性。
4のラストに描かれていたのは、ウッディの子ども達とおもちゃ達への深く大きな愛と、無限の可能性を持ったウッディのおもちゃとしての新たな役割でした。
それは、子どもに愛されたいと願うおもちゃ達と、おもちゃを必要とする子ども達とを、自分が裏方となり繋いであげて、おもちゃと子ども達、その双方を無数に笑顔にしてあげること。
そうやって、無限の子ども達と無限のおもちゃ達を無限に幸せにしていくこと。
『トイストーリー』のその幸せを、どこまでもこの世界に無限に広げていくこと。
です。
ギャビーと迷子の女の子のあの出会いから、悲しいおもちゃと悲しい子どもの双方を笑顔にできる、そんな自分の役割がこの世界にはあるのではと見出したウッディ。
それはボニーの子供部屋のクローゼットに眠っていては、決して出来ないこと。
自分にはあの子供部屋で求められる仕事はもうないのかもしれない。
そんな時に自分がおもちゃとしてできる新たな可能性を見つけた。
だからウッディは、大切な持ち主や大切な仲間達と離れることになろうとも、あの選択をするのです。
もっと多くの子ども達とおもちゃ達を、自分の力で幸せにするために。
ウッディは子供部屋での子どもとおもちゃとのその全てが大好きで大好きで、何よりも大切な宝物だと思っているからこそ
その素晴らしい体験を、沢山のおもちゃ達にも、沢山の子ども達にも、最高のあの幸せを体験してもらいたいのです。
その場所とその仲間たちが大好きだからこそ、信じているからこそ、そこを巣立てっいく決心ができるのです。
単にボーといたいだけじゃなく、単に外の世界への憧れだけじゃなく、自由に生きたいだけじゃなく
ウッディにとって1番大切なのは、自分がおもちゃとして果たせる『子ども達を笑顔にできる仕事』その新たな大きな自分の役割を、そこに見つけられたことではないでしょうか。
しかもそれは悲しいおもちゃ達も幸せにできること。
1から3のトイストーリーに描かれていたことが、最高の幸せだと誰より深く知っているからこそ、ウッディは、今度は自分が繋ぎ役となって、沢山の子ども達に、沢山のおもちゃ達に、どこまでも『トイストーリー』の幸せを、無限に広げていくのです。。
という4のラストだと思いました。
ウッディの手によって、トイストーリーの最高の幸せが、いろんな子どもとおもちゃ達の元へ、今度は届いていくのです。
沢山の子供部屋での『トイストーリー』が、ウッディの手によって、この世界に無限に広がっていくのです。
ウッディの深すぎる愛を感じる、最高のストーリーでした。
1から3に描かれていた最高のトイストーリーに、誰よりも強い思い入れがあるからこそ、より沢山の子ども達とおもちゃ達の、笑顔を作っていく役割を、これからのウッディは果たしていくという。
例え特定の持ち主の子どもがいなくても、特定の子供部屋にいなくても、大切な仲間達と離れることになっても、自分にはおもちゃとして、1番大切な役割を果たしていく事が出来ると思ったのでは。
『子どものそばにいること』それがおもちゃとして一番大切だと思っていたけれど、もっと奥にある、おもちゃとしての自分の根本的な信念に気付いたウッディ。
それは『子どもを笑顔にしてあげること』。
それがおもちゃにとって1番大切な仕事で、そしてそれはおもちゃとして生まれてきた1番の喜び。
工場で生まれたおもちゃでも、手作りのおもちゃであっても、どんなおもちゃでもそれは同じ。
おもちゃとして必要とされていない環境にじっと止まっているよりも、外にでる事で、沢山の子ども達とおもちゃ達を、両方笑顔にしてあげる仕事が、自分には出来るのだと。
それを4の中でウッディは見つけたのです。
ウッディの精神が詰まった素晴らしい道です。
バズもウッディの事は誰よりも分かっているからこそ、新たな役割と新たな場所を見出した、そんなウッディの事を応援するのです。
To infinite, end beyond.
無限の彼方へさあ行くぞ
ここに今回のトイストーリーの全てが詰まっています。
子ども達の事も、仲間達の事も、心から愛し誰よりも大切に思っているウッディだからこそ、その場所を巣立ってでも、もっと多くの笑顔を作る役割を、自分が果たしていこうと。
他ならぬウッディの手によって、トイストーリーの幸せが無限に広がっていく未来。
最高すぎます。
トイストーリーファンで本当に良かったです。
ウッディは仲間達を捨てて自由にボーと生きていくという、そういう選択をしたのではありません。
クローゼットに眠るよりも、おもちゃとして無数の子ども達を笑顔にできる方法を、外の世界に見つけたのです。
4は、1から3の価値観を覆すものでも全くありません。
むしろ1から3の価値観を、誰よりも心底素晴らしく誇らしく最高のものだと思っているからこそ、これからはもっと多くの子ども達に、もっと多くのおもちゃ達に、無限のトイストーリーを作っていってもらいたいのです。
その役割を担うのがウッディ。
持ち主の子どもとの絆、仲間のおもちゃ達との絆、その大切さ、その素晴らしさを、誰よりも深く深く知っているウッディだからこそできた選択。
バズ達の進む道もウッディの進む道も、どちらが良いとかではなく、どちらも両方、子どもを笑顔にするための素晴らしい仕事。
ウッディやバズ達はどこにいてもその絆に変わりはなく、その根本にある『おもちゃの力で子どもを笑顔にしたい』という、その心は、ウッディもバズもどこにいても同じです。
例えそばにいられなくても、離れてしまっても、おもちゃとして生きていくのに1番大切なその信念があれば、その可能性は、どこにいても無限に広がっているのだと。
トイストーリーの紡ぐ無限の可能性とその幸せを示してくれた4でした。
そしてこれは勝手な憶測ですが、この4は、ピクサーを去ったラセターやアンクリッチ氏へ捧ぐ一面もあるのでは。
この物語のウッディは、ラセター
バズ達おもちゃ仲間は、ピクサーのスタッフ
子供部屋は、ピクサースタジオ
そう思っても見れる内容で、そう思うとより一層感動します。
そこでの全てが大好きで何よりも大切な存在で、仲間達のことを心底信じているからこそ、そこを巣立って、もっと先へ進めていけるのですよね。。
全てのおもちゃ達と子ども達と、そして恐らくはラセターやアンクリッチ氏への、ピクサーからの愛と感謝の気持ちが、4には沢山詰まっています。
だからこその4で、だからこその結末でした。
トイストーリー最高です。
いつもレビューは見る専門ですが、トイストーリーが大好きだからと低評価をつけられている方がいるのはちょっと寂しいと思い、トイストーリーファンの1つの感想として書きました。
より広い視点から、子ども達とそしておもちゃ達の両方の幸せを、誰よりも強く願って生きている
そんなウッディの大きな精神、大きな愛が、沢山の人へ届きますように。
なないろ様
ありがとうございます。共感していただけて嬉しいです。
ウッディは本当にヒーローだと思いました。どこまでもおもちゃと子どもたちのために。ウッディだからこその新たな役割を見いだせるところがすごいです。
それにウッディとバズ達の友情は永遠ですよね。色んな想いの詰まった素敵な作品で感動しました。
とても共感しました!
あれはウッディだからこその決断だと思いました。誰よりも子どもとオモチャが大好きなウッディだからこそ、今まで辛い思いをしたボーや、バニー達を見捨てることができなかったのだと思います。エンディングの射的のシーンで、他のオモチャ達を解放してあげるところをも見ても読み取れると思います。
最期にバズが言った「ボニーは大丈夫だから」
私は「俺たちは大丈夫だから」にも聞こえました。
今まで沢山の愛を持ってまとめていた仲間達はもう揺るぎない絆で繋がっている。だから他のオモチャ達にも力を貸してあげてと。行ってこいよと。
ウッディの相棒であるバズだから言えるセリフだし、バズが言ったからこそ他のみんなも受け入れたんだと思います。
今までの仲間との冒険を見れなくなるのは本当に寂しいですが、新しい幸せの形や役割を見出だし、無限の彼方に踏み出すウッディを私も受け入れたい。
欲を言えば、最終的にボイスボックスは返してくれるんじゃないかなーって期待してたし、今までの仲間の活躍ももっと見たかったですが、車に残ってたから迎えに行けたと飲み込んでます…
とても素晴らしいレビューに出会えて良かったです。長文失礼致しました。
なにげなく見てましたが自分とは違う視点でこの作品の良いところが見えてるのは素敵だと思いました。
ぼくも普段はレビューは見る専門ですが、同じように極端に低評価されてるのが悲しかったのでなんだか嬉しいです
harusame 様
ありがとうございます。
4に込められたメッセージもすごく良いですよね。4も大好きです。作ってくれて良かったと思っています。
わたしもウッディの決断を応援しています。
トイストーリーのメッセージは色んな形での『愛』なのです。
オモチャとしての宿命を『愛』でもって1,2,3,4と貫いて描かれています。
私はウッディの大きな愛の決断を応援します!
自分もあなたと同感です。
ウッディーが大好きなこども達とおもちゃ達との架け橋として支えていく無限の可能性のラストに感動し、考えさせられました。
ウッディーの愛は深いですね。
自分もいつもレビューを見る専門ですが、とても良い作品だったのにも関わらずあまりにも低評価をつけられている方がいらっしゃって悲しくなり、こういう受け取り方もあると知っていただきたくて新規登録してコメントを付けさせていただきました。