劇場公開日 2019年7月12日

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「最近のディズニー映画のアイデンティティの描き方」トイ・ストーリー4 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0最近のディズニー映画のアイデンティティの描き方

2019年7月14日
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鑑賞方法:映画館

前作がいい終わり方だっただけに続編があると聞いて驚いた本作。期待よりも不安の方が大きかった。
でも、見終わってみると個人的にはそんなにがっかりしなかった。もちろん前に比べてパワーダウンしていることは間違いないけれど。
本作のキーとなるキャラは、フォークで作った手作りおもちゃ。自分のことをゴミとしてしか思えない彼(フォーキー)が自殺願望を持つ精神疾患の患者のように行動し、ウッディが共依存にあるかのようにフォーキーを助けようとする。不思議な感覚だった。
結末は賛否両論だと思うが、今までいた世界を飛び出し主人公が自分の生き方を追い求めるというのも悪くはない。最近のディズニーはこんな流れが多くなってる気がする。
4作目ともなればこんな結論にしないとマンネリ感を脱することができなかったのだろう。最終的におもちゃとしての自覚が芽生えたフォーキーと、自分の生きがいを見つけたウッディが描かれて面白い対比だった。持ち主である子どもに対して献身的だった前3作と異なり、おもちゃの生き方・幸せって何だろう?というテーマを改めて問い直していた気がする。
でももう終わりにしないと。これ以上話を作るとウッディたちがチャッキーと戦争するしかなくなる!

kenshuchu