劇場公開日 2015年1月24日

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「自分の判断ミスで応援を待たずにガサ入れして同僚1名を死なせ、もう1...」特捜部Q 檻の中の女 よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0自分の判断ミスで応援を待たずにガサ入れして同僚1名を死なせ、もう1...

2015年7月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

自分の判断ミスで応援を待たずにガサ入れして同僚1名を死なせ、もう1名を寝たきりに追いやった責任で殺人課を追われたカールが配属されたのは迷宮入り事件の書類整理専門部署である特捜部Q。そこには同じく署内で居場所のなくなったシリア系移民のアサドがいるだけ。そこで自殺として片付けられた女性議員失踪事件を知ったカールは独自捜査を始めるがそこには大きな闇が横たわっていた・・・というデンマーク産推理スリラー。
原作を知っている人には物足りないのかもしれませんが、短いショットをチラ見せすることで登場人物のキャラを描写し、畳み掛けるような展開と恐ろしくスローなイメージカットが錯綜する緩急自在な構成が実に見事。雪の中で起こる惨劇の残酷さと美しさが均衡するシーンは北欧映画ならではの様式美に充ちていて、見応えのある一級品となっています。

よね