「凝った心を溶かしてくれる作品」トイレのピエタ K.Iさんの映画レビュー(感想・評価)
凝った心を溶かしてくれる作品
杉咲花が出演とのことで鑑賞したが、野田洋次郎さんの演技も良かった。画家を諦め、なんとなく生きる主人公が、突然余命を告げられた後、生きたいという思いが生まれる。頑なだった心が徐々に解けていく様子が見どころ。そんな主人公をズバズバと斬っていく杉咲花。目に見える表現はしないが、どれだけこの2人が惹かれあっていたのか、特に野田さんの描いた"トイレのピエタ"が物語っていた。話の流れからは感じ取れなくても、カメラに残った動画内の…「僕、今、生きてますよ」が、この映画の最後のセリフである事が、観たあとの気持ちを晴れやかに、穏やかにさせてくれた。杉咲花の演技も勿論素晴らしかった。
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