「【徐々に”レベル”が上がって行くゲームをクリアすると振り込まれる大金。そして愚者の選択と賢者の選択。”今作は、人間の欲望を抉り出す仕掛けが巧妙なイヤーな気持ちになるサスペンススリラーである。】」13の選択 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【徐々に”レベル”が上がって行くゲームをクリアすると振り込まれる大金。そして愚者の選択と賢者の選択。”今作は、人間の欲望を抉り出す仕掛けが巧妙なイヤーな気持ちになるサスペンススリラーである。】
■恋人シェルビーが妊娠したにもかかわらず、理不尽に会社を首になったエリオット。彼には知的障害の弟と、差別主義者の何もしない父親がおり、金に困っていた。
その時に彼の携帯に掛かって来た一本の電話。
それは、13のゲームをクリアすれば大金がもらえるという誘いの電話であった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・設定は突っ込み処満載であるが、何故か引き込まれる作品である。ブラムハウスが製作に関与しているのも頷ける内容である。
・電話の告げるゲーム
1.蠅を殺せ。
2.蠅を食べろ。
3.子供を泣かせろ。
4.教会の飾り物を燃やせ。
・・・徐々にゲームの内容は過激になって行くのである。
・だが、エリオットはゲームをクリアーする度に、銀行口座に振り込まれる金額を見て、歯止めが効かなくなっていくのである。
・且つては父も、そしてマサカノ弟もゲーム参加者であったという13のゲームの課題。
<ラストの、エリオットの恋人シェルビーにもかかって来た電話、”蠅を食べろ。”に対し、彼女がエリオットに明るく言った言葉が秀逸である。
”馬鹿じゃないの?そんなことする訳がないでしょ。”
そう、エリオットが自分が叩き潰した蠅を食べた時点で、彼の人生は崩壊していたのである。
今作は、人間の欲望を抉り出す仕掛けが巧妙なスリラーである。>
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