劇場公開日 2015年2月28日

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「黒木華って、何者?!」幕が上がる mg599さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5黒木華って、何者?!

2015年3月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

黒木華って、何者ッ?!

吉岡先生が美術準備室の窓を開けて、髪をほどいて、そして振り返り、ゆっくりと腰かけ、自分のことを語り始める。
このシーンで、さおり達演劇部員は圧倒されるのだが、観ている我々はそれ以上に圧倒される。
この先生、なに?
いや、黒木華ってなに?

このあと、吉岡先生は演劇部を引っ張っていく重要な人物になっていく。
さおり(百田夏菜子)の夢の中で、吉岡先生が灰皿を投げてダメだしをするところなども出てくる。

本広克行監督は、日頃から小劇場をよく観賞しているようで、そんななかで、ヨーロッパ企画とも出会ったわけだが、今回は高校演劇が舞台。原作の平田オリザは高校演劇の主のような人。
そして、僕は演劇の経験はないが、高校演劇には思い入れがある。

高校生の演劇は、ビジネスではない。基本的には興行ですらない。それでもやる。表現したい何物かがある。それをみんなで作る。
モノ作りの原点が、ここにはある。

ももいろクローバーZの映画だからといって、その理由だけで避けるのはもったいない。
高校演劇の世界をちょっとのぞいてみてほしい。

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mg599