「うわあああああ!」幕が上がる 鮫瓦卍丸さんの映画レビュー(感想・評価)
うわあああああ!
人は誰しも青春を味わえるわけではない。
この映画は、奇跡的な確率で青春を味わい、最大限に生きた少女たちの物語。
この物語の題材は「高校演劇」というもので、私は全く詳しくなかったのですが、映画の中ではその厳しさが伝わってきたり登場人物たちの苦労が垣間見えます。
そして誰もが直面する出会いと別れを経験し、それをどう生きるのか。
この映画は青すぎるくらいの青春映画です。
青くて、美しくて、力強い。
普段から映画を愛好する方は、ももいろクローバーZが主演というだけで、鑑賞意欲を削いでいるかもしれません。
しかしそれはもったいないです。
何を隠そう、私自身アイドルはあまり好きではありませんでした。
しかし友人に半強制的に見させられた映画に、私は魅せられました。
これはただのアイドル映画ではない。
傑作・青春映画だ。
純粋にそう思ったのです。
何より彼女たちの演技力は生半可なものではない。
聞くところによると、彼女たちは、舞台好きなら誰でも知る平田オリザ氏のワークショップに通い、直々に演技指導を受けたというのだから、それも納得できます。
さらにこの映画では劇中劇として「銀河鉄道の夜」が使われているのですが、これがまた原作者ファンにはたまらない内容になってます。
人生に行き詰まってる方、忙しすぎて微笑む暇さえない方、日々不安に押し潰されそうになってる方。
この映画を観てください。そして心を揺さぶられてください。
その時、あなたの人生の、幕が上がります。
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