「ももクロの原点」幕が上がる ドラゴンキングさんの映画レビュー(感想・評価)
ももクロの原点
映画として十分楽しめましたし、演技も演出も総じて良かったと思います。一応ももクロのファンのつもりですが、ももクロネタを判別できるレベルではないので、より物語に入り込めました。
彼女たちの演技を見て、彼女たちが、アイドルを目指していたのでなく、女優、モデルを目指してプロダクションに入ったこと、そして、その道では、半ば挫折していたことが思い起こされました。
子役として活躍し、年齢が上がるとともに仕事を失った有安。彼女は、ももクロのステージで将来の抱負を聞かれたとき、「このままで十分。これが続きますように。」と言っていました。
子供心に、仕事がこなくなり、居場所を失いかけたことがどれほどつらかったのか。彼女の演技は、過去へのリベンジだった気がします。
5人ともそれぞれ頑張っていましたが、この映画が映画として成立したのは、ほぼ全編で登場する、百田夏菜子の力量、才能によるところが大きいと思います。個人的には、黒木華にも負けていなかったと思います。
点数は、映画を見て、涙がほほを伝う感じだったので、五点です。
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