劇場公開日 2015年2月28日

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「平田オリザが間口広げた演劇映画」幕が上がる 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5平田オリザが間口広げた演劇映画

2020年5月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

萌える

〜あまりにも醜い第1作レビューだった為、再鑑賞再レビューした追記rev.UP 2020.5.1〜

地区予選突破も難しい高校演劇部がある新任教師によって様変わりし、地区予選突破は元より全国大会を目指す話。

ももいろクローバーZと言うアイドルユニットを使う事でアイドル色は強いものの、青春と演劇の面白さというものを脚本にて上手く表現されており、演劇に興味が持てる入口入門的作品である。

高校生3年と言う人生の進路が半分くらい決まってしまう時期に演劇をやる事への不安や戸惑い。
裏方含め皆で作品を作ると言うこと。
心に届く脚本とは?演劇とは?
「私達はどこまでも行けるキップだけは持っている」
やりたい事をやり続ける。どこまでも果てしなくとも。
作品としてもそれが繋がり、人に芸術として心に響くのだ。

私としては銀河鉄道の夜をモチーフにし、全国大会ボランティア後の脚本のヒントとなる電車を2人で待つシーンが好きである。

やがて全国大会に挑む少女達。
「勝てる気しかしない」(理由なんて無いのよ💦)
なんと心強い言葉。

コロナの影響で演劇界も打撃を受けている今。平田オリザ氏がTVで呼びかけていた。
演劇を娯楽と言わず芸術作品として支えて行きたい。
頑張れ演劇‼️

********
タイトル:面白い演技映画なんだけどアイドル感出し過ぎ。

ももクロの演技と演劇と言うテーマは良かったのですが、脚本&演出が醜い映画でした・
脚本&演出が醜いシーン①
ライバル高として実際の高校演劇部が出るのですが、
その高校との比較の演出があまりにも酷すぎる。
彼女達の高校は、ある先生(黒木華)の指導の元、自分達の演劇
が進化していきますが、県大会の前の地方大会にて失敗しまくり
ます。その後にライバル高の演劇シーン。
正直、脚本&演出は「失敗しまくりでは無く無事成功させたが、
ライバル高との差が大きい為、一層努力する」で良かったのでは?
「スウィングガール(映画)」みたく、一からジャズ(こちらは演
劇)を始める訳じゃないのだから。。。
このシーンの後には彼女達の演劇シーンは出てきません。
ですから尚更しっかりとした彼女達の演劇シーンが見たかった
です。

脚本&演出が醜いシーン②
変なシーンで挿入歌。これがまた爆音でうるさい。
「ボランティアで演劇会場の手伝いのシーンでなんでそんな
挿入歌が流れるんだ」とミスマッチにイライラ

脚本&演出が醜いシーン③
特訓シーン&黒木華撤退後の伸び悩むシーンが以上に短い
CMでやってる灰皿投げる特訓シーンに期待していたのに
実際は30秒も無し。
後半の重要伸び悩みシーンなんてやっつけ仕事みたいな脚本

脚本&演出が醜いシーン④
有安と玉井が一緒にペンキを塗るシーンとかで、ももクロファン
としては「ニヤリ」するシーンがありますが、正直映画では
いらなかった。

醜い所ばかり書かせて頂きましたが、全体的には面白かった。
廻りの監督や脚本家が「アイドル映画」に仕立ててしまった感があります。勿体無いです。

ももクロ好きですよ。学生料金なら観ても損はないかな。

巫女雷男