「青春の不安と喜びに共感!」幕が上がる ほにゃららさんの映画レビュー(感想・評価)
青春の不安と喜びに共感!
なんとなく生きていた高校生が、初めて自分の人生を自分の意思で歩き始める(大人になる)過程が丁寧に描かれていて、すごく良かった。
まだ何がしたいのかわからない不安、期限だけが迫ってくる焦り、人生に大きな影響を与える出会い、他人に認めてもらえた喜び、信じていた人の裏切り、大人の不完全さ、それを認めて許すこと等、成長の物語としてグッとくる要素が見事に散りばめらている。
ももクロの演技も良かったが、特に先生役の黒木華が素晴らしい!演者同士の実際の関係を観ているようで、なかなか熱い。
演劇本番の緊張感もよく伝わってくるし、ラストにドーンとアレがくるところはサイコーだった。
ただし、気になるところもいくつか。
途中で一箇所ある他の場面とは全く雰囲気が違う演出、取ってつけたように使われるももクロの歌、無駄なタレント出演者、ムロツヨシの上滑り感など。
でも基本的には、清々しくて共感できる素晴らしい青春映画だった。
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